以前から広く使われている形。
地域により若干バランスに違いがありますが上から「竿石」「上台」「中台」の3段積みを基本として、最近では「竿石」と「上台」の間に「蓮華(ハスの花)」「スリン」を加えたものも良く使われます。
形にとらわれない、自由な発想の石塔が最近多く見られるようになりました。
故人を偲んで思い出を形に、あるいは建墓される方の「人生の物語」を表わすような、自由な発想のお墓作りをお手伝いいたします。
墓地、墓石に使われる石材は大別して「みかげ石」「小松石」に分けられます。
商品名、地質学上の分類などを考えると少々乱暴な分類ですが、おおよそ以下の理解で良いと思います。
本来は花崗岩の事(名前の由来は兵庫県の御影で多く算出されたことから)ですが、「高温状態の溶岩が地下深くでゆっくり固まって生成された岩石(=深成岩)」という意味で使われているようです。現在最も多く使われ、硬さに優れ色、模様も様々です。
地表近くで溶岩が急速に固まって生成されたものでSiO2が53~63%のもの。関東近辺では神奈川県真鶴産の「本小松」が有名。
墓地工事材料としてよく使われる石種の本の一部を紹介いたします。
中国産グレー系石材。
G654系の中では吸水が少なめ。石塔、外柵どちらにも使われます。
中国産白御影石。
ポルトガル産白御影石。落ち着いた風合いで、価格・品質のバランスが良い。お勧めです。
中国産ピンク系石材。やさしい色合いで洋型石塔、外柵に使われます。
インド産 濃緑色。艶の「のり」がよく、高級感があります。
中国産白御影石。大量に安定して産出されているので安価。
石目が柔らかいので石塔を引き立てます。
インド産 M1-Hより濃い濃緑色。落ち着いた色合いで、高級感があります。石碑にお勧めします。和型はもちろんですが洋型も落ち着いた雰囲気に仕上がります。
少し石目が荒いですが硬くて吸水性が低い石です。インド材の中では安価です。石屋同士の会話の中で非常に評価の高い石種です。私もイチオシです。石塔、外柵ともに使われます。
鮮やかな赤~茶褐色の石材です。洋型石碑にどうぞ。
インド産、スウェーデン産などさまざまな産地で採石されています。
中国産グレー。
落ち着いた色合いで目が比較的細かいです。飽きのこない、落ち着いた雰囲気です。和洋石塔に使用するほかに、古い石塔の部品を新規作成するときにも使用します。磨きのかかっていない石との相性が良いです。吸水は少ないです。
香川県高松市の東、牟礼町、庵治町で産出。
日本三大花崗岩の一つ。風化に強く、水晶に近い硬度を持ちます。磨けば磨くほど艶を増していきます。
正式名称は「黒雲母細粒花崗閃緑岩」で、主成分は石英と長石、そこに黒雲母が含まれているため、庵治石には「フ(斑)」と呼ばれる珍しい表情が現れてきます。文字彫刻の字底(掘り込んだ艶のない部分)にまで透明感があり美しい石塔が仕上がります。非常に高価ですが、品質、産地の生産体制など価格に見合う価値はあると思います。
神奈川県真鶴で産出します。
関東では古くから銘石として知られています。
灰~緑色、写真やサンプルではわかりづらい「侘び、寂び」を感じるような風合いがあります。
研磨して石塔に使用するのはもちろん、お地蔵様などの彫刻に非常に適しています。人の肌のような柔らかい仕上がりで緻密な加工、細工もきれいにはっきりと仕上がります。
ぜひ一度実際にご覧いただきたい石材です。