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終活のすすめ

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終活のすすめ

昨今「就活」や「婚活」という言葉をよく耳にします。今後の人生を左右する大きな岐路なだけに誰もが活動に熱が入ります。
そしてこの2つに加え、シニアの間でも盛り上がっている活動があります。それは「終活」です。

終活とは、「人生の終焉に向けて行う活動」の略で最期をより良く終えるための生前の活動です。
日本人は生前に「死」について考えることを好みません。自分の死について考え、準備することに対し、いわゆる「縁起が悪い」と考える風潮があります。訪れて欲しくないことはなるべく目をそらすようにしてきました。しかし、果たして、その考え方でよいのでしょうか。自分が生前に「死への準備」を何もしていなかったばっかりに、残された家族を困らせてしまうことがあります。

そしてもっと重要な事は「生きている間に、しっかりと死を考え準備をすることは残された時間を輝くものにしてくれる」ということです。
ですから最近の終活に対する考え方は、人生の幕引き準備というよりも、自分自身を見つめ直し、今までの人生をきちんと棚卸して、今後をより豊かに生きるための活動という解釈が一般的になっています。

「お金・モノ」「医療・介護」「葬儀・お墓」「想い・思い出」

終活は大きく分けると上記の4つに分けられます。
そのなかで多くの方が注目しているのが、実は「お墓」です。なぜお墓なのでしょうか?
自分自身の生きてきた道すじを表すような「人生の作品」、そして永遠のすみかとしてのお墓、そんなお墓をご自身で準備するということは終活の大きな目的のひとつです。

そして生前に購入することに、いくつかのメリットがあるのです。

仏教的には生前に作る生前墓を「寿陵(じゅりょう)」と言います。めでたくて縁起が良いとされています。古くは秦の始皇帝、聖徳太子や昭和天皇も寿陵を建てていました。東洋だけでなく、エジプトのピラミッドにも寿陵が数多くありました。生きている間に自分の冥福を祈るということはとても徳の高いことなのです。

もう一つ大きなメリットがあります。それは、税金対策になることです。墓地の購入は、法的には「所有権」ではなく「使用権」となりますので、不動産取得税、固定資産税や都市計画税などの税金がかかりません。お墓は相続財産とは異なり、祭祀財産として扱われ、非課税となります。そのため、生前に準備しておけば残される家族への負担を減らすことができます。
お墓の購入は生きている間の方が絶対におトクです。相続税がかからない、ということは大きな利点ではないでしょうか。
終活はいろいろとありますが、どれから手を付けようか迷っている人は「お墓」を最優先にしてみてはいかがでしょうか。